暦の上では5月に「立夏」を迎え、ここからが夏の始まりとされています。気温や湿度の高い日本の夏は、どうしても食欲が落ちやすくなってしまいます。そんな時こそ、昔ながらの食の知恵や郷土食などを利用し「美味しく食べて過ごす」ことが大切です。信州には、暑い夏にもおすすめの食品が数多くあります。こうした信州の食品を、消費者に紹介してみてはいかがでしょうか。
<甘酒などの発酵食品>
「腸活」「菌活」という言葉がブームになり、発酵食品が人気を集めています。そのなかでも人気の高い「甘酒」。甘酒と言うと温かいものを冬にいただくイメージが強いかもしれませんが、江戸時代には夏にも飲まれており「夏の季語」ともされています。今のように冷房などがなかった時代に、夏を乗り切るための食の知恵だったのでしょう。
味噌製造メーカー、酒造メーカーの多い信州ではバリエーション豊かな甘酒が販売されています。他にも塩を使用せず植物性乳酸菌でつくった「すんき」、野沢菜の古漬け、味噌を使用した食材などがあります。
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<酸味のある食品>
暑い夏こそ、酸味のあるものはいかがでしょうか。例えば酢や梅、柚子、ルバーブなどを使った商品です。農作物の生産が豊富な信州には、新鮮な素材を使った他では味わえない商品が多くあります。
ルバーブなどの新顔野菜も、最近は人気を集めています。爽やかな香りがあるものも多く、料理の調味料や仕上げに添えるなど、活用しやすいのが特徴です。
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<納豆や長芋、なめこなどのネバネバ食品>
納豆や長芋、なめこといった「ネバネバ食材」も暑い夏に人気のある食品です。蕎麦の産地でもある信州では「とろろ蕎麦」が夏場に人気のメニューとなっています。
発酵文化が根付く信州でつくられた納豆はとても味わい深く、皆さまに喜ばれること間違いなしです。また「長いも」も昔から「夏の麦飯、とろろ飯」と言われ、日本のおいしいものの代名詞に使われるほど。甘みがあって粘り気がよいのが特徴です。
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<緑黄色野菜(かぼちゃ、にんじん、ケール、トマト、ブロッコリー等)>
信州では野菜などの栽培が盛んです。豊かな大地ときれいな空気のなかで育ったかぼちゃ、にんじん、ケール、トマト、ブロッコリーなどの緑黄色野菜は、夏にぴったりの食品です。
トマトやにんじんを使った野菜ジュースや、ケールなどを使った青汁などの加工食品は、保存性も高く手軽に摂取できることから、忙しい消費者の方への提案としていかがでしょうか。
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